入浴アドバイザーが解説。ラジウム温泉のラドンによるホルミシス効果について【三朝温泉木屋旅館】
2018.10.07
≪三朝温泉のエビデンス≫
三朝温泉は岡山大学大学院(医学部)の健康調査で【90歳以上の人口が全国平均の6倍、癌発生率が全国平均の半分以下】と長寿化、若返り化が認められたところです。
この科学的根拠(エビデンス)を基に、医療・旅館・行政が三位一体となり安心安全な健康温泉地を創っています。
≪ラドンによるホルミシス効果≫
「適量だったら寧ろ有益な効果」のことをホルミシス効果と呼びます。ホルモン(刺激する)というラテン語を文字ってミズーリ大学の生化学者トーマス・D・ラッキー博士が名付けました。
詳しくはこちら
https://thar.or.jp/history-2/ (ホルミシス臨床研究会公式HPへ遷移)
自然界には200種類以上の放射性物質があるそうです。しかし、微弱だったらヒトは活性化する場合があります。これを利用した治療が低線量放射線治療と呼ぶらしく東北大などが有名です。
詳しくはこちら
https://www.hosp.tohoku.ac.jp/departments/d1701/ (東北大学病院公式HPへ遷移)
三朝温泉の地下にはラジウムという放射性の石があり、岩盤のように広がっています。このラジウム鉱石からラドンというガスが生まれます。そのラドンガスは溶けずに地下水と混ざり地上の湧出口からラジウム温泉として登場しています。
皆様が三朝温泉を利用した際、1回の入浴につき0.001mSv/回の被ばくをします。この被ばく量が適度な量と言えます。ラドンによりホルミシス効果が発揮されヒト細胞が活性化し三朝温泉地区の驚異的なエビデンスがあります。
引用『ラドン効果研究の意義やラドンの体内でのふるまいについて』(日本原子力研究開発機構・人形峠環境技術センター・安全管理課・研究主幹・主任研究員・石森有氏)
≪滞在時の利用目安について≫
三朝温泉で分かっているラドンホルミシス効果で下記の効果が向上します。
■ 免疫力
■ 自然治癒力
■ 抗酸化効果
■ がん予防効果
■ 痛みの緩和効果
■ アトピー性皮膚炎緩和効果
■ ストレス軽減効果
引用・・『三朝ラドン効果研究とその関連研究の成果報告会』(岡山大学大学院・保健学研究科・山岡聖典氏)
≪木屋旅館で温泉をどの程度利用すれば上記の効果を得られるか・・?≫
結論
熱気浴 30分/日
飲泉 500ml/日
入浴 3回/日 ※1回につき5~10分
岩盤浴 3回/日 ※1回につき10~30分
1日に吸収できるラドン量の限界値を100%として、各目安でほぼ限界に到達します。
実は、目安ほど利用したらラドンの吸収は8時間くらい間を開けなければなかなか吸収できないそうです。
ただし、ラドン以外の温泉のチカラは比例して作用するかもしれませんので、あくまでもラドンの吸入に関する話です。
※各目安はエビデンスを教わり割り出しています。例えば、熱気浴の場合、下記の効果研究があります。
Bq(ベクレル)とはラドンの量の単位です。グラフは熱気浴としてラドンを吸入した時の血液中のラドン量を表します。
30分以降吸収割合が鈍っています。つまり、60分しても30分で切り上げても大して変わらない。その日は吸収量に差異はない。
むしろ、心臓など体への負担を考えれば30分ほどで切り上げた方が良いということになりますね。
引用『ラドン効果研究の意義やラドンの体内でのふるまいについて』(日本原子力研究開発機構・人形峠環境技術センター・安全管理課・研究主幹・主任研究員・石森有氏)
≪最後に≫
国内年間許容被ばく線量の千分の一の量しか被ばくしない三朝温泉の入浴。この微弱な刺激こそホルイシス効果がある環境であり安心安全な証拠です。
そして、木屋旅館では「吸う、飲む、浸かる、寝る」ことでラドンを吸入します。でも、利用しすぎても無理があるので目安を達成したらその後は気楽に過ごせば良いですね。
※三朝温泉の木屋旅館に限った話ですのでご注意ください。